第4章 永永無窮 第1節

 青柳良祐と松井俊樹は、今年最後のゼミ「日本人起源論」を受けるため大学に。二人とも時間待ちのために大学の学生食堂に立ち寄っていた。
 「俊樹、ここにいたのか。」
 「良祐、たつや先生のゼミを受けてよかったと思う。」
 「なぜ、そんなこと聞くの。当然、いいに決まっているのに。」
 「ぼく、天皇家や物部氏や蘇我氏の起源を調べたいのに先生はその辺りのことを教えてくれないので。」
 「実家が福岡の糸島だろ。この間、帰った時に神武天皇のことを調べた。なんせ、神武天皇の伝説が多いので。」
 「天皇家は福岡出身なのか。」
 「いや、その辺りはぼくにも分からない。俊樹も物部氏や蘇我氏のことを調べて、ゼミで発表すれば、何かの形でたつや先生が助言してくれるかも。ぼくも先生の見解を聞いてみたいし。」
 「今日は、ケイコさんの米の発表があるし、ぼくも本格的に調べてみるか。」
 たつやのゼミには、20人程が参加していて、それぞれ課題を決めて発表し、たつやがコメントを述べる授業形態になっていた。松井俊樹は、物部氏と蘇我氏の課題について発表していなかった。
 良祐は、俊樹のゼミの発表を期待しながらも、ケイコさんの米の発表がどのようになるか気になってきた。そして、腕時計を見、そろそろゼミが始まる時刻を告げていた。
 「俊樹、ゼミが始まるよ。行こう。」
 良祐と俊樹がゼミ教室に入った時、もう殆どの学生が揃っていた。そして、たつやが教室に。
 「今日は、ケイコさんが発表する番ですね。稲作が日本で初めて行われた研究だそうです。みなさん、楽しみにして聞きましょう。」
 ケイコは、少し緊張した様子で教壇にたった。
 「では、日本の米が何処から来たかについて米のDNAからの見解を発表します。」
 「難しそう。」と教室にいた誰かが冷やかした。ケイコの発表を簡単に説明すると。
世界の米の種類 日本に生息している米の品種は300種類程あって、寒さや病気に強い品種や大量に生産できる品種、寒さや病気に弱いがうま味のある品種など現代直面している稲作で改良に改良を重ねての品種です。世界で米の種の分類は、インディカ種、ジャポニカ種、ジャパニカ種となっています。日本に生息している米はジャポニカ種で、日本独自の米の分類は短粒、中粒、長粒と分けていて、短粒、中粒がジャポニカ米で生息し、長粒はインディカ種。日本では、ジャポニカ米の短粒(コシヒカリなどの市販されている米)と中粒(カルフォルニア米のカルローズ、イタリア産のヴィアローネなど)、殆どがジャポニカ米の短粒。
米の種子 玄米(米の種子)の種類、雑穀米は、世界で36種あると言われ、その中で中国から日本に渡ってきた古代米は赤米、黒米、綠米の3種類です。赤米は赤飯の起源とも言われ、野生の稲のほとんどが赤米で、吸肥力が強い、病害虫や気候の変化などの環境変化に強い、棚田などの環境不良田であっても育成が比較的容易で縄文の陸稲時代から存在している種子の種類です。黒米は中国では紫米とも言われ、酒に加工されたほか、漢方薬や産婦の栄養食品としても用いられた。また、赤米と同じような特性を持っていますが、丈が長く倒れやすい、収量が少ない、低温に弱いという難点がありました。綠米は、赤米、黒米と同様に日本には縄文時代に中国から伝わったとされているもち米で、普通のもち米より粘りが強く甘味がありました。
 ここまでケイコが発表しているとき、たつやは立ち上がり、ケイコの側まできた。


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