古代の機織りを主としている氏族には、秦氏や倭文(しずり)氏等がいますが、渡来人です。秦氏は朝鮮半島から渡って来た帰化人で、中国の秦の皇帝の末柄と言われていますが、元を正せば氐(てい)族で、中国の青海湖(現在の青海省)周辺にいたチベット系の民族で、紀元前2世紀頃から遊牧生活をしていた。近くには同じく遊牧を生業とする羌(きょう)族がいた。
 倭文氏はタケハヅチを祖先神とし、葛城北部にいた。葛城北部には置始氏、爪工氏、犬養氏、掃守(かもり)氏等がいました。これらの氏族には、出産時に蟹を掃くという習慣があり、柿本氏もこの葛城北部にいたことから、丸邇氏とも繋がりがあった。そこで、倭文氏は南方系(中国の折江省、台湾、インドネシア等)の帰化人ではないか。
 すると、機織り技術はチベットが発祥の地で、チベットから北方の遊牧民族に伝わり、秦氏を代表する帰化人によって伝わり、チベットから南方に向かった民族が、中国の揚子江にそって、呉、越の国(現在の折江省)に伝わり、日本に伝わったのではないでしょうか。
2010年5月10日


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