以前、日本語はアルタイ諸語のツングース諸語系言語と言われていました。しかし、最近ではアイヌ語と琉球語を含めて、アルタイ諸語の日本語族系言語になったようです。確かに、日本語の発音や語順(SOV型)なのですが、日本語にはオーストロアジア語族の影響を受けているため、ツングース諸語から独立したそうです。
 このように、アルタイ諸語にオーストロアジア語族の言語が混じっていて、中国の漢字も利用して、現在の日本語が形成されている事になる。以前、いにしえララバイのブログの記事「呉音読みから見た古代史」の延長になるかと思いますが、オオヒルメやワカルヒメが中国の春秋戦国時代の呉越の国から黒潮に乗って、南九州に上陸した民族が呉音を伝えたのではないかと。この民族がオーストロアジア語族の言語を話すキン族(京族)と仮定したら、日本の古代史の話が繋がります。
 現在、キン族はベトナム人の80%以上を占めていますが、元々は春秋戦国時代(紀元前770年~紀元前221年)に呉、越の国(福建省付近)に住んでいた古越人です。その時代以前のキン族の歴史は定かではないですが、その当時のキン族はシナ・チベット語族の呉語や閩語を話していたとされ、紀元前4世紀から紀元1世紀に掛けてのドンソン文化の青銅器文化を構築した事を考えるとキン族は、チベット(雲南省)付近からきたのではないか。そして、現在のキン族はラテン語を交えたベトナム語を使用していますが、13世紀から20世紀までは、意味や音の似た漢字を偏や旁として組み合わせて形成したチュノムと漢文を使っていた。この辺りの文章作成仕様としては、日本人とよく似ている。日本民族もキン族も中国文化圏に属している事になります。
 いにしえララバイのブログの記事「ミャオ族が日本での最初の渡来人」で取り上げたように水田による稲作を最初に伝えた渡来人ミャオ族の後、春秋時代にミャオ族とも関係がある楚に滅亡された越の国、浙江省や福建省辺りからキン族が黒潮に乗って、青銅器文化を持って、日本に渡来したのではないでしょうか。そして、アマテラスがオオヒルメであると言う伝説や日本で砂鉄を探し求めた丹生一族の租、ワカルヒメの説話が生まれたのでしょう。これらの伝説を伝えるために、キン族が持ってる言語の普及にも努め、従来、日本で話されていた語り言葉(大和言葉)をを意味の似た漢字を語り言葉にして訓読みに、音の似た漢字を組み合わせて、呉音にしたのでしょうか。
 キン族が日本に渡って来た証拠になるかどうか分かりませんが、現在でもキン族に残っている婚姻に関する風習としては、男性は婚約すると女性の家に豚肉やちまきを贈り、結婚する際も豚肉、米、酒などを贈る。そして、婚礼から3日後に、新郎新婦2人揃って両家の両親に、赤飯、豚肉、鶏2羽を贈ると言う風習があるらしい。
2011年1月10日

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